 |
1.着心地の良し悪し
着心地の良し悪しは、「パターン(型紙)」の
出来不出来でほぼ決定されます。
Ital Styleのパターンメイキングは、特に
腕の動き易さ、首周り、肩にフィット感を
重視しつつ美しいシルエットとなるように作成
されます。また、使用する生地や付属の特性を
最大限に生かすようにメイキングされます。
2.良い服の絶対条件
軽く柔かく、体と一体化して動易い。
着る人の個性を引き出し、存在感を誇示
できる服。良い服と言われる為の様々な条件、
「パターン」「縫製技術」 「優れた付属(パーツ品)」
「デザイン」その一つ一つを妥協せず仕上げて
いく事が良い服の条件と言えるでしょう。
3.芯据え
スーツは、基本的に芯地によって形が
保たれます。そして芯地には2種類あります。
一つは生地に貼り付ける「接着芯」、もう一つは
生地に縫付ける「毛芯」です。接着芯は合理的で
大量生産に向いていますが、生地の特性を生かし切る
事は出来ません。毛芯は確かな技術が必要となり、
その為大量生産には不向きです。平らな生地に立体的な
膨らみ、丸みが生まれるのは毛芯を縫い付ける際の
「芯据え」技術による物です。
4.服の命「パーツ」
「芯据え」が縫製において服の命を決める
事で分かる通り、使用するパーツの良し悪しも
重要な要素の一つです。「芯地」をはじめとする
パーツを厳選する事から物づくりが始まるのです。
5.本バス毛芯
毛芯が何故「毛芯」と呼ばれるか。
それは馬のたてがみ、もしくは尾尻を使用する事に
よります。それは馬のたてがみを芯地に絡める「バス芯」が
一般的ですが、毛足が短い為、芯地に均一な張りがでません。
逆に毛足の長い尾尻を使用することで均等な張りが得られます。
それが「本バス」と言われる芯地で、近年では、少なくなっています。
Ital Styleは「本バス」に拘ります。
6.垂れ綿
身ごろにセットされる袖の「アームホール」外周は身頃側の
アームホール外周よりも大きく作られます。
袖が前後左右に動き易くする為に必要な条件で、ほぼ
どのようなスーツにも適用される基本のパターンですが、
その差は大きければ大きいほど縫製技術が必要な事は
簡単に想像できます。
(小さい筒に大きい筒を縫付ける事を想像して下さい)
Ital Styleでは、着心地を追求する結果その差も必然的に
大きくなっています。それを自然に仕上げる為、袖前後の
膨らみを出す重要なパーツが「垂れ綿」です。
7.肩パット
素材の柔かさを如何に残すかも良い服の大きな
ポイントです。肩パット一つでもそれが左右されます。
普通精製した綿を肩パットに使いますが、精製した綿は
次第に痩せてきて柔かさが失われます。そこで、あえて
精製していない綿を使う事でいつまでも厚みと柔かさを
保ちます。
|

8. 職人気質
最上の生地、パーツが揃うとあとは職人の腕に託します。
かつて服が量産できなかった時代、職人たちはお客様
一人一人の体型や好みを細かく把握してその技と思いを
一着一着に込めていました。
私達のスーツもそんな「職人気質」を踏襲し、時間をかけて
仕上げていきます。
9. “殺し衿”
襟や肩など、服には体型に沿った様々な曲線が
あります。その曲線に直線である生地を沿わせる
テクニックが特にスーツでは多く用いられます。
特に重要な部分が「襟」です。
人間の首は肩から直角についていません。
その曲線部分に襟が沿うように生地を整形することを
職人たちは「殺す」と言います。物騒な呼び方ですが、
それだけ困難を極める作業なのです。より綺麗に襟を
首に沿わす為に生地の「地の目」自体をアイロンによって
整形し縫い付けます。
12.裏 星
スーツの見返し部分をよく見ると一列に「星」と呼ばれる
ステッチが入っています。これは、表と裏の生地を安定
させる為の工程ですが、生地を均等に張りながら「たわみ」が
出ないように慎重に行い、前身部分の全体的なシルエットを
美しく保ちます。あくまでも目立たない様にそっと行う隠れた
テクニックの一つです。
11.はしご掛け
曲線である上襟と直線の下襟を繋ぎ上下の襟を
馴染ませる為に行う縫製テクニックで、縫い合わせ
部分がはしごのように見えるので「はしご掛け」と
呼ばれます。一般的には機械で行いますが、
手縫いで行った物は継ぎ目が波打たない等の利点が
あります。
12.腰裏・袋地
パンツの内側は、人間の肌に近い重要な
部分です。上着以上に裏素材には気を使います。
一般的に付属品として安価なパーツがたくさんある
中で私達のスーツには、高級品の部類に入るが、
最高級品まではいかないシャツ生地のコットン素材を
パンツ「腰裏」ポケット「袋地」に使用します。
なぜ最高級品ではいけないのか、それは「肌触り」と
「耐久性」が同時に求められるからです。
13 . くせ取り
人間の脚を見ると膨らんでいる部分、
へこんでいる部分が必ずあります。「くせ取り」とは、
パンツを仕上げるうえでのアイロンワークの一つで、
膨らんでいる部分の生地をアイロンによって膨らみを
持たせる事で体に馴染ませます。
パンツの履き心地と共にシルエットが命なのです。
14 . ボタン
本来ボタンは装飾の意味合いで生まれました。
南米エクアドル産の椰子の実、別名「アイボリーナット」
オランダ・南米・インドなどの水牛の角を使用する事も
あります。の他タカセ貝、蝶貝などの貝ボタンなど
Ital Styleでは、一貫して天然素材のみを使用します。
使用するボタンもデザインを決める上での大切な要素です。
|